くちなしの花

梅雨の時期、紫陽花も素敵ですが、私は「くちなし」の花の香りが大好きです。子供の頃、植物好きの母が、私と姉に植物の名前や季節を教えていた記憶が蘇ります。

例えば、桃の花、よもぎ、沈丁花、山吹を見ると「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞ悲しき」という太田道灌の句を暗唱させられました。大学生になって宮城道雄先生の「道灌」という大合奏曲を初めて弾いた時、この句が歌われており、すごく感動した思い出があります。

話はそれましたが、くちなしも、その母に教えられたお花。「香りを嗅いでごらん、すごく良い香りがするの」 甘い沈丁花を嗅ぐと春が来た〜と思いますし、くちなしを嗅ぐと梅雨のムワッとした時期を爽やかにしてくれる思い出。

今日はお花屋さんに珍しく「くちなし」が並んでいたので、思わず購入。持ち帰りながら、この香りに癒されました。

余談ですが、最近お気に入りのクローゼットの香りは

サンタマリアノヴェッラ」のタボレッタという、ロウでポプリを固めた香りの板や、紙お香です。和も香りも好きですが、洋風の香りも好きです。

またまた余談ですが、母の教えで強烈だったのが、怪我をすると、「身体髪膚これを父母に受く あえて毀傷せざるは 孝の始めなり」を暗唱させられておりました。痛い上に反省しなくてはいけなかった、、、。

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