留学という選択 其の七

アジアから始まったコロナ、4月のイースターホリディは日本に帰国できないかも、、という心配から、3月の頭に急遽スイスに行った私、、ですが、あっという間に全世界に流行し、3月の半ばに子供達が帰国。どのご家庭もそうであったように、我が家もその日からstay home 生活が始まりました。

帰国後から毎日オンラインでの授業は始まりましたが、最初は時差があるので日本時間の15時〜19時まで授業を受け、その後の授業は録画されたものを見るという日々。

その後、私の仕事はどんどん無くなる、もしくは延期になり、私自身、一時期荒れた時もありましたが、考えてみれば、子供達が生まれてこの方、私は仕事や家事、子育てに追われ、子供達は保育園や幼稚園、小学校と、習い事に追われ、特に小学校時代は、子供達が学校に行っている時間に、モーレツに家事をこなし、隙間時間で練習、暗譜、お稽古をこなし、子供達が帰宅したら急いで塾や習い事に毎日送る日々、、子供達と毎日いるようで、いない日々だったと思います。

このコロナのお陰で、、と書いたら、亡くなられた方、かかってしまった方、医療従事者の方に大変申し訳ないのですが、学校にも習い事にもいかない、ましてや職場にも行かない家族と、こんなに長い長い時間を過ごすことも無かった、、これからももう無いのだなぁと思うと、それはそれで人生において貴重な時間だと、改めて感じました。

授業の時間は学校によって違いますが、子供達の学校は8〜9割の学生が地元生、1〜2割がボーディング生と、圧倒的に地元の学生が多い学校。ですので6月の始めぐらいから学校が再開され、毎日、日本時間の15〜22時までの授業時間に変わりました。

授業の内容は、課題が送られてきて、それをプリントアウトして授業中にやったり、音読のように読んだり、スマホとパソコンの置く位置を駆使して、カンニングできないよう工夫してテストをしたり、私がパソコンに映り込んで「Hey mam!」なんて声をかけられる事も、、、、モップ掃除をしている私が映り込んで、娘に「映る〜」と訴えられたり、色々でした。

学校も7/10に夏休みに入ると、今度は日本の、フランス語学校、英語の学校のオンライン授業を受けたり、私の上半期唯一の仕事だったNHKの収録が終わってからは、対面で授業を受けたりして過ごした夏休み。

これまた学校によってスタートが違うのですが、子供達の学校は 8/10 より、地元生徒の補修のために学校を再開するとの事、ボーディング生は基本は次のタームからの参加なので 8/24 スタートなんですが、毎日シャワーのように浴びるフランス語や英語から離れていた5ヶ月を取り戻すため、このタイミングで学校に戻り、地元生の補修に参加できるよう交渉したところ、寮を開けてくれるとの事、ラッキーにも入寮することができました。

ですが飛行機のチケットを予約しても、乗る人が少ないためか、キャンセルになるばかり、、、ようやく前日の9日の飛行機がキャンセルにならない連絡を受け、夜に羽田空港に行きましたが、本当に閑散としていて、まだまだあの活気は戻らないと痛感。

家族で過ごした、この5ヶ月は本当に大変でもありましたが、私にとっては改めて子供達の頑張る姿、話せなかった英語や、ましてやフランス語を流暢に話している姿を目の前で見ることができ、また一緒に家事をしたり、「地元を応援」と称しながら美味しいものをお取り寄せしたり、特別な日々だったような気がします。長いようであっという間の5ヶ月間、子供達がスイスに戻り、私の方が少し子供sickになりそうですが、未来に向けて羽ばたく子供達を応援したいと思います。

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