美術館

私は以前より美術館に行くのが好きです。絵はもちろん好みもあるので、できれば一人で、連れがあるとしたら夫、もしくは娘でしょうか。

海外の美術館は言葉が理解できないので、家族がいると助かります。

どうしても行きたかった「上村松園展」昨年の秋に京セラ美術館に行き、見てきました。

上村松園の「序の舞」あまりにも有名な絵ですが、凛と品があり美しかった。高校生の頃、宮尾登美子が上村松園の生涯を書いた「序の舞」を読んで、確かその時にも絵を見た思い出があり、ますます久々に会いたくなり、新幹線に飛び乗りました。

そして今年、京都近代美術館で「岸田劉生展」が開催されており、見てきました。

岸田劉生は娘の麗子をモデルにした「麗子像」であまりにも有名な画家ですが、今回展示されている絵で、その麗子が三絃を弾いている絵があり、その曲が地歌でも有名な「黒髪」でした。

実物の絵に近づいてみると、譜本にも「黒髪」の歌詞が書いてあり、背景というか絵の上の部分の赤いところにも「黒髪」の歌詞が書いてあり、思わず心の中で口ずさむ。

『黒髪の結ぼれたる想ひをば、解けて寝た夜の枕こそ、独り寝る夜の徒枕。 袖は片敷く夫じゃと言ふて、愚痴な女子の心と知らで、しんと更けゆく鐘の声。 昨夜の夢の今朝覚めて、ゆかし、なつかし、やるせなや。 積もると知らで、積もる白雪』

黒髪は三絃を習い始めると割と初期に習う曲ですが、本当は奥が深く、シンプルなのに難しい曲だと思っております。しかも長唄の黒髪は、歌舞伎の「大商蛭小島」に用いられたのが初め、今まさに放送されている鎌倉殿13人の伊藤祐親の娘の娘辰姫は、源頼朝への恋を北条政子に譲り、髪をすいているうちに嫉妬に駆られて狂おしくなる場面で演奏されると…。

久々に「黒髪」練習してみようかなぁ。大好きな一曲です。

最後は「樂美術館」こちらもひっそり街中にあり、素敵な美術館でした。実は陶器にも興味があり骨董も大好き💕朝日新聞の樂さんの記事を読んでいたので、益々興味があり伺いました。歴代の樂さんの作品を見ることができ、こちらも幸せ。

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