ゴッホ展

昨年だったでしょうか、図書館である本を借りようと検索したら150人待ち、、最近では本は買うではなく借りる方にシフトしている私ですが、さすがにいつになるか分からないので久しぶりに購入したのが、原田マハさんの「たゆたえども沈まず」でした。

この本はゴッホの人生を描いた本、この本を読んだからこそ、上野の森美術館で開催されている「ゴッホ展」に行きたくなりました。展示はもちろんゴッホの絵が中心ですが、ゴッホが教えを請うた画家の絵、影響があった画家の絵など見応えのある物ばかり。そしてわずか37年という短い生涯の晩年に描いた「サン=レミの療養院の庭」や「糸杉」の絵が素晴らしかった。絵の具を細かく重ね、力強く描かれた絵は、確かに約150年前にフィンセント・ファン・ゴッホがこの世に存在し、悩み苦しみ描き、それが時を超え私が今ここで見ている、、ゴッホの一筆一筆の息遣いが聞こえるようで涙が出てきました。

音楽は一瞬、、もちろんCDや映像などで残りますが、でも私が聴いた「旅 ベルリン」で記したバレンボイムのベルリンフィルの演奏は、その会場の空気感も含め一瞬で流れていくもの、ですが絵画や美術作品は、その作家の想いや、魂が時を経てすぐ側に感じられる永遠のもの。

私は評論家でもなく、研究者でもないけれど、この世の中には観るべき芸術作品、聴くべき音楽、読むべき本がたくさんあるのだ、、と思わされた1日でした。

個人的には「タンギー爺さんの肖像」の実物を目にすることができ嬉しかったです。この話はまた次回にでも、、。

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